「啓蟄」 わからない時には種をまく

記録的な暖冬でしたーどう対応しましょ?なんて呑気に過ごしていたら。風雲急を告げる。突然の休校が始まり、バッタバッタしているうちに啓蟄となりました。


日常の些細な用事や仕事や発表会などがぶっ飛んでいきました。てんやわんやで心が煩わされる気もしますが。ここは最悪のパターンを考えて、それさえ避けられればOK!ということにしようと思います。

最悪のパターンは、父や母がコロナウィルスに感染すること。自分たちが元気に過ごせないこと。閉鎖されて身動き取れない状態になること。具体策はかなり平凡。早寝早起き、しっかり食べる。本を読んだりユキの散歩をしたりして心身を健康に保つ。ニュースは見なければならないけど没頭しない。


SARSが流行した時、夫は内モンゴル自治区にいました。インターネットがつながりにくい地域だったし、携帯で国際電話もなかなか出来ない時代でした。(大体、ど田舎すぎてどこにいるかをしっかり把握できないほど)。日本では連日SARSのニュースが流れるていて、だんだんと帰国する手段がなくなっていくのは分かっていても、本人がどこにいるのか分からないし、状況も分からない。悶々と過ごしていたある日。ひょっこりと北京から電話があり、「今日帰国する」とひと言。どうやら政府の車が迎えに来て、なんとかギリギリで帰ってこれた様でした。その後、二週間の自宅軟禁状態。大変でした。今となっては思い出だけど。


直売所に行くと、他県ナンバーの車がたくさんいます。野菜もむしろよく売れてる。イベントや団体旅行がなくなった分、個人個人でドライブしてるって感じです。人はそんなに我慢できないってことですね。年配の方々はドライブして買い物して自由に過ごしている様に見えますが、子どもたちは外出も自粛する様に求められているご時世。子連れの人たちは店には入らず外れの方を散歩してる人が多い。なんかおかしいよなーって空に向かって叫びたい。


家の前の神社で例年通りの時期に鳥居が交換されました。加子母は学校が動いていない以外は普段と変わらない様に思います。外で子どもたちが遊ぶ姿も見られます。都会よりは楽に過ごしているんだから、よしとしましょう。


畑の方もスタートです。トラクターが動き始めると、春を実感します。耕された土の良い匂いがします。トラクターの音を聞きつけて、掘り起こされる虫を狙って鳥たちが集まってきます。


苗仕事も進んでおります。暖冬だろうが、コロナウィルスだろうが先が不透明な時には、何も変更せずに例年通りに種をまくことにしています。それしか出来ない。

今日は何回目かのコショウたち(ピーマンやししとう、パプリカなど)の種まき日。ズラーリと並んだ種袋。コショウたちだけでも写ってないものも含めると30種類近いです。

次の二十四節気は春分です。その頃には少し世の中が落ち着いていることを願っています。

たなか野菜畑

welcome to TANAKAYASAI 岐阜県中津川市加子母の農家です。根菜中心の露地野菜、家庭菜園向けの野菜苗を生産・直売しています。

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